第10回 「屋根瓦を貼る」 '99/ 1/30

とうとう、この作業をしなければなりません。
初めて、この薄っぺらの屋根瓦パーツを見たときから、気が重かったのですが
ハウスですから貼らないワケにはいきません。では・・・

まず最初に写真をご覧になってください、シートによって瓦の色がずいぶん違うことがおわかりになるでしょうか
これは撮影条件の差ではなく、本当に色が違うのです。
また、木目の粗さにもムラがあります。シートは10枚入っていましたが、全体に貼ったところで2〜3枚分余りましたので、
まず状態の悪いものを2枚省き、残りのシートから、表側・裏側を分けます。それぞれの側で色調があうように選びます。
瓦の形ですが、これは縁が丸くカットされています。そのまま貼っても良いですが、私は好みで丸い部分をカットしました。
シートにはあらかじめカット線が入っていますので、手でパキパキと切り離すことも出来ますが、材質のせいか、切り口がスッパリきれいには
なりませんでした。(写真のように、斜めに割れてしまったり)少々面倒ですが、カッターで切り離したほうが(ハサミでも切れます)ささくれが少なく貼りやすかったです。

  

次に問題なのは、ドーマー窓との接着部、斜めになっている部分です。
斜めになっている角度に合わせて、瓦を斜めにカットしなければなりません。すき間が見えないように、角度を調整しながらカットしていきます。

貼っている最中にペラペラと反り返り、こんなんで仕上がりは大丈夫なのか?と泣きたいような気持ちになりましたが、
時間が経ち、糊が乾いてきたら、反っていた瓦も平らに落ち着いてきました。良かった・・・

瓦をすべて貼り終えたら、屋根の縁の処理をします。
屋根に沿って、はみ出している瓦をカッターで切り落とし、やすりがけして形を整えます。
しかし横から見ると、屋根と瓦のすき間が丸見えです。斜めに重ね貼りしているので、しょうがないのですが、見た目に美しくありません。
そこで、ひのき棒を貼って隠すことにしました。
天井部分の屋根のすき間も、同じようにひのき棒で隠します。
ひのき棒は、幅0,8〜1,0cm、厚さ2mmか3mmのものを使用しました。

ただし、屋根に付属の飾り棒(カタログ写真参照)をつけたい方は、ひのき棒は必要ありません。

ボンドが十分に乾いてから、塗装します。
外壁や窓、部屋に塗料がつかないように、新聞紙とマスキングテープでガードします。
(窓ガラスシートに付いてしまったら取り返しがつきませんので特に注意です)
塗料には、アクリル絵の具を使用しました。

色選びは、外壁の色と室内の壁紙・イメージしているインテリアの色調を合うものを選ぶとよいでしょう。
余った瓦シート片に使おうと思っている色を塗って色見本を作り、屋根に当てて感じを見ます。

アクリル絵の具を溶く水分量にも注意します。最初からまったりと濃く塗ると後で修正するのが困難ですので
薄めに塗りましょう。
ムラ無くキッチリ塗るか、それともあえてラフに塗り風雨にさらされた感じに仕上げるかはお好みで。

そうそう、屋根の裏(ハウスに接していない、はみ出た部分)を塗るのもお忘れなく!

乾燥して、色が落ち着くと、ほっと一安心です。8割は出来たでしょうか。
あとは、階段とポーチです。

引き続き、御意見御感想をお待ちしております!

瓦パーツのアップ
瓦一枚が、2×3,8cm、厚さ1mm
シートごとに板の材質・色が違ったりします。
木目が粗いシートのものは、斜めに割れてしまったりします。

それでは、屋根に貼っていきます。
木工ボンド(速乾タイプ)、ボンドを薄める水と容器、筆、キッチンペーパー、カッターを用意します。
屋根の下側から上に向かって順に貼り重ねていきます。
ボンドの薄め具合を調節します、瓦は1mmと薄いので、ボンドの水分が多いと反り返ってしまいます。
ボンドの量が多すぎるのも同様に反り返る原因になりますので、注意してください。

しかし、これだけ注意したにもかかわらず、やはり瓦は反り返ってしまいました。
5〜6枚貼っては、キッチンペーパーで押さえる、という作業の繰り返しです。
(ティッシュペーパーで押さえると、繊維が糊について、けば立ってしまい美しく仕上がりません)
この作業については、後に読者の方から「グルーガンで接着すれば、瓦がそらずにきれいに張れますよ」と教えていただきましたので
これから作るみなさんは、グルーガンで試してみてください。

 

 

 

  

 

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